英語・カネ・子供の幸せを考察してみた話

双子育児

先日は双子をインターナショナルスクールに入れるか検討した話を書きましたが、本日は英語学習と経済的にな優位性、個人の幸せに関して考えてみます。

1. 英語能力と年収の相関関係

いきなりですが、『語学力と年収に関する調査報告書』によれば、英語力と年収には残酷なほど明確な相関があります。

男性50代の「英語レベルビジネス会話以上」は、国税庁の調査結果と比べて1.4倍(263万円差)多くなりました

【AI時代の「英語力」、年収との関係をDaijob.comが独自調査】どうなる? 英語力の将来性 ~英語力の高い50代は、平均より男性1.4倍(263万円)、女性1.9倍(303万円)の年収差~
ヒューマンホールディングス株式会社のプレスリリース(2024年1月31日 11時00分)【AI時代の「英語力」、年収との関係をDaijob.comが独自調査】どうなる? 英語力の将来性 ~英語力の高い50代は、平均より男性1.4倍(263万...

つまり、英語学習は「期待値の高い投資」であることは、統計的にも否定できない事実です。


多くの人が子供に英語早期学習をさせたい、と思うのはこのようなデータを見てのことかと思います。子供の経済的な安定、豊かさを願うことは親として当たり前ですし、私もそういう思いを抱く1人の親です。

2. 年収と幸せの「飽和点」

一方で、幸福学の権威、カーネマン教授の有名な研究では、世帯年収が約7.5万ドル(現在の日本円で約1,000万〜1,200万円程度)を超えると、日々の幸福感(笑いや喜び)は頭打ちになるとされています。

2021年の最新研究では「それ以上も緩やかに上がり続ける」という修正が入りましたが、注目すべきは「幸福のコストパフォーマンス」です。

【データソース】

  • 『High income improves evaluation of life but not emotional well-being』(ダニエル・カーネマン / プリンストン大学, 2010)
  • 『Experienced well-being rises with income, even above $75,000 per year』(マシュー・キリングスワース / ペンシルベニア大学, 2021)

3. 主題:幸せは「人それぞれ」でしかない

これらのエビデンスを掛け合わせると、私たちが直面している問いへの答えが見えてきます。

「英語を学べば経済的には豊かになるが、それが幸せの直結ルートとは限らない」

我が家がインターナショナルスクールではなく、泥だらけになれる認可保育園を選んだのは、データ的に見れば「短期的な英語リターン」を捨てて、「家族全体の感情的な幸福(QOL)」を優先した結果といえます。

  • 英語の重要性: 知っている。だから家でYouTube(Bebefinn)を見せるし、将来の留学も支援する。
  • 幸せの優先度: 今この瞬間の「明るい雰囲気」「散歩に行ける環境」「オムツのサブスク」が、今の私たち家族の幸福度を最も効率的に上げている。

結局のところ、人生は「どの変数を最大化したいか」のパズルでしかありません。

なお冒頭に共有させていただいたレポートには下記のようなデータもあります。

英語力が年収に直結しやすい「3大職種・業界」

グラフ内で特に大きな差が強調されているのは、以下の3つのカテゴリーです。

特に注目すべきは、事務系でも英語力によって1.3倍(93万円差)もの開きが出ている点です。これは「専門職でなくても、英語という武器があるだけで市場価値が大きく跳ね上がる」ことを証明しており、外資系企業への転職やグローバル部門への配属がいかに経済的メリットを生むかを物語っています。

職種・業界年収の差額年収倍率
金融 / 銀行 / 証券 / 投資 / 保険 等228万円差1.4倍
財務 / 会計160万円差1.3倍
事務系93万円差1.3倍

英語力が年収に直結しにくい職種・業界

グラフにおいて、青い棒(英語なし)と黄色い棒(英語あり)の高さがほぼ同じ、あるいは差が極めて小さいカテゴリーは以下の通りです。

職種・業界英語なし(青) vs あり(金)の状況
クリエイティブほぼ同等。 語学力による差が最も見えにくい職種の一つ。
流通・小売・ファッションほぼ同等。 現場での実績やセンスが優先される。
医療・福祉・介護微増(1.1倍未満)。 資格や技術の壁の方が圧倒的に高い。
企画・マーケティング・PR微増。 国内向けの施策や消費者理解が主戦場。
ホテル・レジャー・飲食微増。 必要性は高いが、給与構造が労働集約的。
総務・人事僅かな差。 社内調整力や労務知識が価値の源泉。
資産・不動産ほぼ同等。 国内の土地・物件を扱う限り、日本語で完結する。

これらは下記のような要因から英語が年収ドライバーにならないのかなと思いました。

「感性・技術」が言語を超える世界 クリエイティブやファッションの世界では、アウトプット(作品)そのものが共通言語です。どれだけ流暢にプレゼンできても、生み出すデザインが良くなければ1円も高くは売れません。

「ドメスティック(内需)」の強固な壁 流通や不動産、あるいは医療・福祉は、日本の法律や商習慣、文化に深く根ざした仕事です。マーケットが国内である以上、1億人の日本人を相手にするスキル(日本語での深いコミュニケーション)の方が、数億人の外国人と繋がるスキルより重宝されることが多いためかなと思います。

資格とスキルの優先順位 医療や人事・総務などは、英語の前に「国家資格」や「実務経験」という高い壁があります。英語ができる看護師よりも、注射が上手くて患者に寄り添える看護師の方が、現場の価値(そして給与)として評価されやすいのが現実です。

マクロでみると英語は万能薬のように見えますが、個別具体で考えると、必ずしも英語ができれば何とかなるわけではないのです。(もちろんできたほうがコミュニケーションの幅も広がりますし、かっこいいですし、できるに越したことはないという立場ですが)

結論

英語ができると、確かにお金は手に入りやすくなる傾向はエビデンスが示されています。

でも、英語ができる人が全員よりお金を稼いでいるわけでもないですし、幸せの十分条件ではないことがわかりました。(当たり前ですが)

自分のやりたいことをみつけて没頭できる、双子がそんな人生を過ごせるように日々頭を悩ませて行きたいと思います。そんな時間が幸せだったりするのです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました